こんにちは、29歳オーストラリア大学生のYutaroです。
「”Really”のLとRはどうやって発音するの!?」
「レオナルド・ディカプリオのレオはLなのRなのどっち!?」
英語を勉強している人なら、1度は必ずぶつかる壁です。
この記事では、そんな「LとRの音が聞き取れない理由」について解説していきます。
LとRの聞き分けは諦めた方がいいかも..
目次
日本人がLとRの発音を聞き取れない理由
英語学習をしている人であれば、ほぼ100%ぶつかる壁が「LとRの発音が聞き取れない」です。
「🔍LとRの発音 聞き取れない」と、検索すれば300万件以上ヒットするくらい悩んでいる人は多いんです。
僕も英語学習を開始した22歳~25歳くらいまでは、そんな記事やユーチューブを観まくっていましたね。
でも、気づいちゃったんです。
これ無理ゲーだなって。。
5年以上海外に住んでいても聞き取れないLとRの発音
セブ留学で英語学習を始めてから約8年。
ワーホリやフィリピンで働いていた日々を足すと、僕は海外に5年以上住んでいることになります。
そんな僕でも、LとRの発音を言い間違えることはあるし、聞き間違えることも毎日のようにあります。
さすがに”Really”や”Lovely”など、普段の生活で使うようなLとRの違いに戸惑うことはないですが、Leonardo DicaprioやOrlando Bloomのような人の名前は未だに混乱しています。
「Orlando Bloom」の”Bloom”と「ホウキ🧹」の”Broom”が、理解しているつもりでも頭の中でどっちがどっちか分からなくなっちゃうんですよね。
アジア人が「LとRの発音ができない・聞き取れない理由」をビデオで解説
面白い動画を発見しました!
その動画では、「日本人(韓国人、中国人)はなんでLとRの発音ができない・聞き取れないのか?」について分かりやすく解説してくれています。
この動画は英語で作られたモノなので、僕が分かりやすく日本語で説明しますね。
まずは、この動画をご覧ください。
まずは、「英語のRの発音とは?」について説明しますね。
動画の1:37~からです。
Rの発音方法は1つだけじゃない
日本人が困惑する理由の1つが、Rの複雑な発音方法です。
英語の発音を勉強している人であれば、Rの発音は舌を巻くようにして発音すると習ったと思います。
例えば、舌を巻くようにRを発音すると”rrr”と発音されます。
(ヤンキーがオルルァァァて言うみたいな)
そのRの発音以外にも、舌を巻く発音法と似ている「舌が口の中で丸まった状態で発音されるR」のタイプがあります。
この舌先が巻くのか、巻かないのかは個人の自由だそうですが、発音される音は同じになります。
Rの発音方法
舌の真ん中の部分を引き上げるようにしながらも、舌の根の部分はノド側に引っ張られるようなイメージで”ruuu”といった感じで発音します。
軽く唇をギュッとしながら発音するとしやすいです。
発音する時に発される空気は下や唇にぶつかることはないです。
上記で紹介した「2つのRの発音方法」について詳しく説明してあるので、見てみてください。
Rの発音は、この動画を観るだけで完璧になります!
英語ネイティブでもRの音は1番最後に覚える
英語ネイティブの子供も、Rの音を自然に理解するのは1番最後の方だそうです。
だいたい5歳くらいでやっとRの音を理解できるようになるそう。
英語を大人になってから勉強し始める僕らがそれくらいかかっても仕方がないってことですね。。
Lも色んな音があるんです
R同様にLにもたくさんの音があります。
ん~、難しい..
例えば、LEVELの最初のLはクリアなLです。
このLを発音する際は舌の先が上顎、前歯の裏あたりに触れます。
「ラ、ラ、ラ~」と発音する時に舌を上前歯に触れる気持ちで発音すると簡単!
逆に、LEVELの最後のLはダークなLとなります。
ダークLを発音する際は、舌の先の部分が上顎に触れないことも多いんです。
このダークLは舌が上顎に触れないため、Oの音に少し似ています。
“Levelohh~”て感じです。
スパニッシュはLもRも同じ発音なんです
実は、スパニッシュのRの音は英語のLと同じように発音されているんです。
例として、スパニッシュの言葉をいくつか見てみましょう。
“hora”. “variou”. “oruga”. “pare.” salero”.
動画を見ながらの方が分かりやすいですが、スパニッシュのピンクRとブルーLはほとんど同じように発音されています。3:35~
日本人だけがLとRの発音に苦戦している訳ではないんですね。
同じアジア圏の韓国人や中国人、スパニッシュ系も違う理由でですが、英語のLとRの発音で大変な思いをしています。
日本語の「ら・り・る・れ・ろ」はLとRの中間の音
日本人がLとRの音を聞き分けることができないのにはちゃんとした理由があるんです。
なぜかというと、そもそも日本語にLとRの音が存在しないんです。
日本語の「ら・り・る・れ・ろ」は“ra ri ru re ro”とアルファベット表記されていますが、実際は“la li lu le lo”とクリアLの音に近いRとLの中間の音なんです。
例えば、”relax”「リラックス」や”real”「リアル」はLとRが混ざった英単語ですが、日本人はカタカナ英語で”rirax”と”riaru”と覚えています。
でも、実際の日本人の発音は”lilax”と”lialu”に近いんです。
ここを理解していない日本人が多いので、RとLが混ざった発音になってしまうんですね。
韓国人も日本人同様に、韓国語にRの音が存在しないためLとRの区別が出来ません。
韓国には韓国にしかないRの音があり、それが英語のRの音とは違うため、彼らもRの音が聞き取れないんです。
ただ、韓国語の最後に着くLの音は英語のLと同じように発音できるため、韓国人が”Hello”を”Herro”と言うことはありません。
中国語にはそもそもRの音が存在しないので、彼らが英語を話す際はRがWになってしまうそうです。
例えば、”try very hard”が”twy vewy hard”となります。
このように英語学習は母国語に左右される所が大きいですね。
どれだけ頑張っても日本人はLとRの音を聞き取れない..
英語学習を頑張ってる方のやる気を削ぎたくはないのですが、日本人がどれだけ時間を費やしても英語のLとRの音を聞き分けることはかなり難しいんです。。
特に、大人になってからだと尚更です。
なぜなら、20歳から英語学習を始めた人だと、20年間聞いたことのない音を聞き取ろうとしているから。
何の知識もない英語ネイティブの赤ちゃんでも、自然にRの音が聞き取れるようになるまで5年かかるんですよ。
20年以上も全く違う言語を学んできた日本人が特別難しく感じてしまうのは普通のことですよね?
人生で聞いたことのない音を理解しろと言われても簡単にできるわけではありません。
これを、馴染みの薄い中国語で試してみましょう!
この動画では中国語で「お母さん」「麻」「馬」「叱る」の発音の違いを説明しています。
聞き分けることができますか?
どうでしたか?
聞き取れましたか?
僕には、全部同じ”Ma”, “Ma”, “Ma”, “Ma”に聞こえました。
多少のイントネーションの違いは感じましたが、実戦で聞き取ることはまず不可能でしょう。
この4つの”Ma”を何度か練習して聞き分けることができれば、英語のLとRも聞き分けが簡単にできるはずです。
でも、そんな人いませんよね?
だから、日本人が苦戦するんです。。。
こんな動画も見つけましたので、ご覧ください。
この動画はアメリカ人と結婚した英語ペラペラの日本人でもLとRの発音/聞き分けができないというモノです。
この2人は名古屋大学で出会い2011年に結婚して、今は福岡県に住んでいるそうです。
日本人のJunさんは1989年生まれなので今現在31歳か32歳ですね。
奥さんのRachelさんとは2010年に出会っているので、この動画を上げた時点で少なくとも7年間は英語の環境で生活していることになります。
このビデオを見たら分かると思いますが、Junさんの英語はかなり上級レベルです。
英語ネイティブレベルまではいかなくても、英語で言いたいことは全て言えるレベルです。
そんな英語がペラペラのJunさんですが、ほとんどのLとRの聞き分けができませんでした。
どれだけLとRの音を聞き分けることが難しいかを物語ってますね。。
*補足*
僕も同じように、目を瞑って聞き分けしてみました。
聞き間違えた単語もありましたが、正直に言ってほとんど聞き取れました。
英語ネイティブと結婚しているJunさんが、ここまで間違えるのは流石におかしいですね。
動画を面白くするために、Junさんがワザと間違えている可能性もあります。
LとRの聞き分け練習は時間の無駄です
正直に言います。
LとRの音の聞き分け練習は、時間の無駄です。
ユーチューバーのJunさんもそうですが、僕も未だにLとRで混乱しています。
7年を超える英語学習歴、さらに5年以上も優れた英語環境で海外生活をしているにも関わらず、未だに聞き分けが出来ません。
この7年間の英語学習の中でどれだけの英語ネイティブと話して、どれだけの洋画を観てきたと思いますか?
そこまでしても、聞いたことのない単語は聞き取りが非常に難しいんです。
ただ、これはLとRの聞き分けに特化して勉強することが時間の無駄なだけであって、英語力を底上げすれば自然と聞き取れる言葉も増えてきます。
生きてる中で使う単語なんて限られたモノだけです。
普段使う英単語さえしっかり理解できていれば、普段の生活の中で修正していくことが可能です。
さきほどのJunさんとRachelさんのユーチューブは4年前に投稿されたモノなのですが、2021年の6月に新たに同じLとRの聞き分けに挑戦した動画が上がってました!
見てみて下さい。
4年前の動画と比べると、明らかにLとRの聞き分けができるようになっていますね。
まだ完璧には聞き取れてないですが、11年を超えるアメリカ人との共同生活で80%の正解率です。
これはいいのか悪いのか?
どう捉えるかはあなた次第ですね。。
この4年間の間でJunさんの基礎英語力が上がったことが大きな要因だと思いますが、感覚で理解できるレベルに達してきているのだと思います。
100%の正解率まで、あと3年ほどでしょうかね。。
Lの発音なのにRの発音する時もあるから英語は難しい
最後にもう1つ、この動画から面白いことを見つけました。
最後の英単語である”Colonel”。
僕もJunさん同様に”Curnel”だと思いました。
真ん中のLがRに聞こえてたんですね。
やっぱり、僕のリスニングもまだまだだなと思っていたのですが、クイズを出した女性が”This L is pronounced like an R“「これはLだけどRみたいに発音されるの」と言っていました。
彼女本人も「これは”Kernel”って聞こえるけど、スペルは”Colonel”なのhaha これがEnglishなのhaha」
だそうですhaha
まとめ
いかがでしたか?
この記事では日本人がLとRの音の聞き分けができない理由について解説しました。
色んな国の言葉からできている英語ならではですが、英語にこれっていうルールがあまりないんです。
だから、難しい。。
それが、面白いってのもありますが。
最後になりますが、LとRの聞き分けができないからって自分の英語に自信を無くさないでください!
聞き取れなくて普通なんです。
LとRの発音は必要な単語だけ聞き取れれば十分です。
あとは、気にしない!
気楽にリラックスしていきましょう。
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