
英語で本は読めるようになったのに、英語を話そうとすると頭が真っ白になっちゃうのなんでだろう・・・

オンライン英会話で先生の言っていることはなんとなく分かるんだけど、英語はまだ全然話せないんだよね。
こんにちは、Yutaroです。
「英語は読めるし聞き取ることもできるのに話せない」
こんな悩みを抱えている人いませんか?
これにはちゃんとした理由があり、原因を知ることでスピーキング力は一気に向上します。
この記事を読めば分かること
- 英語が理解できるのに話せない原因
- スムーズに英語を話すための勉強法
大人になってから英語を習得した僕が「英語が理解できるのに話せない」英語中級者が必ずぶち当たるジレンマを解説いたします。
英語が読めるし聞き取れるのに話せない原因
「簡単な洋書であれば読めるし、オンライン英会話講師の言ってることは聞き取れるようになってきた。でも、いざ英語を話そうとすると、英語が全く話せない…」
英語学習者であれば、1度はぶつかる壁ですね。
特に、英語中級者レベルになるとほぼ100%と言っていいほど経験する悩みです。僕も経験しました。
でも、安心してください!
この現象にはちゃんとした理由があり、そこをしっかりと理解することで英語を話す力はどんどん伸びていきます。
まずは、下記の動画をご覧ください。
英語が聞き取れなかった方の為に、僕が日本語で解説してきますね。
このビデオで解説している「英語が聞き取れるのに話せない」3つのポイントはこちら!
- なぜ英語を聞き取ったり読むことができるのに、同じように話すことができないのか?
- なぜ英語を話そうとすると知っている単語が頭から消えてしまうのか?
- なぜ会話中にいつも単語を探しながら話してしまうのか?
1つずつ解説していきます。
余計な英語の知識が英会話を難しくする
まず「英語が理解できるのに話せない」1つ目の理由として挙げられるのは、英語を習う段階で余計なことを覚えようとしているからです。
例を挙げると、
- 英語初心者の段階で複雑な英文法のルールを覚える
- 普段の生活で使わないような難しい英語表現を覚える
- ひたすら英単語やイディオムを頭に詰め込む
英語を話す時にこれらの余計な知識のせいで頭が混乱し、英語を話すことが困難になってしまうんですね。
3つしかない引き出しから探し物を見つけるのは簡単ですが、1000以上ある引き出しから探し物を見つけるは難しいですよね?
英語も同じなんです。
ここで、いきなりですが質問です!
30秒以内にアニメ「One Piece(ワンピース)」のメインキャラクターの名前を5人答えてください!
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全員答えられましたか?
次の質問です!
下記のOne Pieceキャラから、好きなキャラクターを5人選んでください!
どうでしたか?
2つ目の質問の方が、圧倒的に簡単だったはずです。
昨日のランチを思い出すことですら難しいように、漠然としたモノの中から何かを見つけ出すのはとても難しいのです。
逆に、2つ目の質問のように選択されたモノの中から選ぶのであれば、簡単に選ぶことができます。
この現象が、英会話中にも起こりうるということです。
英語が聞き取れるのは情報を見分けているから
「誰かの話を聞いている時」や「英語の本を読んでいる時」は、自分が知っている情報と相手が持っている情報を照らし合わすことができるのですぐに理解することができます。
しかし、英語を話す場合はその伝えたい情報を頭の中で思い出さないといけないため、スラスラと英語が出てこないんです。
日本語でも「聞き取れるのに同じように話せない」は起こりうる
「聞き取れるのに話せない」
この現象は英語を話す時だけでなく、母国語の日本語でも同じように起きます。
総理大臣の地球温暖化対策に関するスピーチを、テレビニュースを見ながら理解することは簡単にできます。
しかし、総理大臣が言ったことを全く同じ意味のまま友達に伝えるのは難しいですよね。頭で理解できていても、自分の言葉で説明するのは想像以上に難しいんです。
母国語である日本語でも難しいんです。第二言語として勉強する英語なら、なおさら難しいと思いませんか?
難しい英語が使われているはずのTOEICの問題を読んで理解できる理由も、聞き取りができるように、実際に知っている英語表現を目で見て選ぶことができるからです。ワンピースのキャラを見て選ぶ方が断然簡単なのと同じ理由ですね。
しかし、英語を話す時は的確な言葉を無数にある他の言葉の中から探さないといけないため、正しい英語が思い出せず上手く話せなくなってしまうんですね。
「英語が上手く話せない」に関する詳しい説明は下記の記事で解説しているので、そちらも読んでみて下さい!
スムーズに英語が話せるようになる方法
リスニングとスピーキングは全く違うプロセスだってことは分かりました。
では、肝心の”How?”「どうやって英語がスムーズに話せるようになるのか?」ですよね。
僕も8年を超える英語学習の中でリスニングの向上は比較的に早い段階で感じられましたが、スピーキングは時間がかかりました。
そんな僕でも、今はオーストラリアのホテルフロントとして英語をバリバリに使って仕事しています。
そこまでスピーキング力を伸ばしたコツや勉強法を紹介していきますね。
【対処法1】アウトプットの時間を作る
当たり前ですが、英語が話せるようになるためには英語を話す必要があります。
逆に言うと、英語が話せない原因は英語を話していないからですね。
多くの日本人は英単語や文法を覚える「インプット」にはしっかりと時間を費やしています。
しかし、英語を実際に使う「アウトプット」に力を入れている人はほとんどいません。英語が話せるようになるには英語を話すしかないので、英語を話せる環境を作りましょう。
日本に居ながらも英語を話す環境を作る方法は、下記の記事で紹介しているので参考にしてください!
僕の理論ですが、インプットとアウトプットの比率が6:4くらいだと効率良くスピーキング力を鍛えることができますよ。
「少し多めに英語の知識を詰め込み、それを実践で使う」
これができれば、英語が聞き取れるのに話せない状況を最小限にすることができます!
【対処法2】使いこなせる英語表現を増やす
英語学習において、多くの英単語を覚えることはとても重要です。
しかし、英語初心者の段階だと必要以上に英単語を覚えるのは逆効果になりかねません。
先ほども説明しましたが、「英語が聞き取れるのに話せない」の主な原因はこれなんです!
「英会話力をつけるにはできるだけ多くの英単語を覚えた方がいい」
そう教わった人も多いかと思います。
たしかに、より多くの英単語を知っていればリスニングやリーディングで役立ちます。先ほども説明した通り、知っている英語表現は目や耳から入った情報を見分けることができるからです。
しかし、それらの覚えた英単語を覚えたままで使いこなすことができないと、会話の中で使うことができなくなってしまうんですね。
例えば、田舎道にポツンと立っているおばあちゃんを探すのは非常に簡単です。ひたすら田舎道を走っていれば、いずれ見つかりますよね。
しかし、スクランブル交差点で大勢の人に紛れたおばあちゃんを見つけるのは非常に難しいです。何千人の中から1人を探さないといけないので、時間がかかってしまいます。
無数に覚えた英単語を会話の中で使う行為は、スクランブル交差点でおばちゃんを探すのと同じくらい大変なんですね。
日本人は、英語レベルをTOEICなど英語テストのスコアで評価しがちです。そうなると、仮に使いこなせなくても、より多くの英単語やイディオムを覚えることが必要と考えてしまうんです。
しかし、使い方の分からない英単語をたくさん覚えるということは、スクランブル交差点にいる人を増やしているのと同じです。覚える英単語が多ければ多いほど、使いたい時に見つけるのが難しくなってしまうんですね。
英語初心者の場合、そもそもの英語理解力が低いので余計に難しいと感じてしまいます。
無理に英単語を覚えるのはやめましょう。今覚えている英単語を使いこなせる練習をすることで、スピーキングがより簡単に感じられるはずです。
勉強法は、下記の記事で詳しく解説しています!
【対処法3】独り言英会話でスピーキング練習
英語を話す相手がいなくても、心配する必要はありません。
1人でもスピーキングは鍛えることができます。
独り言英会話のやり方は下記の記事で紹介していますが、今回は僕がおすすめする「海外ドラマを使った独り言英会話」のやり方を紹介します!
必要なモノは「5~20分程度の短い動画」だけで、やり方はとっても簡単です。
まず、5~20分程度の短い動画を観ます。次に、動画の時間と同等の時間アウトプットをします。(5分の動画であれば、5分間英語を話してください)
アウトプットの内容は「動画の内容についての説明」や「動画を見た感想」何でもいいです。適当に思いついたことを英語で表現してみてください。
この方法だと、1人でもトピック内容に困ることなくスピーキングの練習が可能です。
試しに一緒にやってみましょう!
僕は海外ドラマの『フレンズ』が大好きなので、そのワンシーンを使います。
この動画では「ジョーイがチャンドラーとモニカが隠れて付き合っていることに気付き、チャンドラーとモニカがジョーイを口止めする」といった僕の大好きなエピソードの1つです。
この3分弱の動画であれば、下記のようにこの動画がどんな内容かを英語で説明していきます。
最初は簡単な単語だけを並べるだけで十分です。動画で使われていた表現をそのまま使ってももちろんOKです。大切なことは英語を使う機会を増やすことなので、質にこだわる必要はありません。
このシーンの感想に関しては、こんな感じで。
適当でいいです。思ったことを何でも口に出してみてください。
5分でも10分でも少しでも英語を話す時間が増えるだけで、英語を話すことが圧倒的に簡単に感じるはずです。
【対処法4】覚えた表現はどんどん使おう
先ほども説明しましたが、インプットとアウトプットのバランスは非常に大切です。
新しい英語表現を覚えることも大切ですが、自分から使っていかないと定着しません。
新しく覚えた英単語が「どのように使われるのか」を知るのは、自分で使ってみないと分からないからです。
1日に1単語だけでいいです!
1フレーズだけでもでもいいです。新しく覚えた表現があったら、どんどん使うようにしましょう。
例えば、先ほどのフレンズのビデオクリップから”Big Deal”という表現を覚えたとしましょう。
チャンドラーが”we didn’t tell anyone because we didn’t wanna make a big deal out of it”といい、ジョーイが”but it is a big deal“と返しています。
この”Big Deal“を普段の会話や1日の終わりにボソッと独り言でもいいので使うようにしてみてください。
このように、1日の終わりに好きなようにセンテンスを作ってボソッと独り言してしまいましょう。毎日のように言い続けることで”big deal”が自然と使えるようになります。
とてつもない作業に感じる方もいると思いますが、英語学習はコツコツとやることが英語上達への1番の近道です。
すぐに見つかる英語表現を増やすことで、英語を話す時に「英単語が出てこない」となるのを防ぐことができます。千里の道も一歩よりですね。
まとめ
今回の記事で抑えたところはこちらの2点です。
「英語が聞き取れるのに話せない原因」
「英語をスムーズに話すための対策法」
英語が上手く話せない方の役に立てたら嬉しいです。
色んな英語学習法がこの世にはありますが「継続」に敵うモノはありません。今回紹介した方法は実際に僕がやってきて効果のあったモノですが、合わないと感じる方もいると思います。
このUnagiブログでは色んな角度から英語学習について解説しているので、そちらもチェックしてみてください。
質問や感想等ございましたら下のコメント欄、もしくはツイッターまでお願いします。
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