こんにちは、Yutaroです。
今回の記事はこんな方におすすめ!
- 英語脳を鍛えたい
- 英単語を英語で覚えたい
- 英語を英語で理解したい
この記事を書いた僕は、高校時代3年間英語赤点、21歳のアメリカ一人旅では英語が話せずに途中帰国。翌年22歳の時にセブ留学を経験し英語学習を開始、30歳となった今はオーストラリアのホテルでフロント業務に就いています。
この記事では、そんな疑問に答えていきます!
英語はできるのに英語が話せない理由
「英語はできるのに、英語が話せない…」
英語の長文読解は得意なのに、英会話は全くできないって人、意外と多いんです。
何でだと思いますか?
理由は簡単です。
それは、頭の中で日本語から英語への翻訳作業をしているからです。
英語でのメールやテキストであれば考える時間もたくさんありますし、分からない英単語がある場合はすぐに調べることもできます。ただ、英会話となるとそうはいきませんよね?
一対一、もしくはそれ以上の人と、キャッチボールをするようにスムーズにやり取りをしなければいけません。
外国人の友達: “Hey! What do you wanna do tomorrow?”
英語学習中の日本人:「What do you wanna do tomorrow?…『明日は何したいか?』ってことか… 明日は、ラーメンが食べたいから “I want to eat ramen”かな」
“Ahh, I want to eat ramen”
外国人の友達: “Ahh, you wanna eat ramen! What kinda ramen you want!?”
英語学習中の日本人:「”What kinda ramen!?”どんなラーメンを食べたいかか… 豚骨ラーメンが食べたいな明日は」
“I want to eat Tonkotsu ramen tomorrow”
これが、ダメだと言っている訳ではもちろんありません。でも、英会話のテンポがめちゃくちゃ悪いですよね?
これだと、外国人の友達も最低限の英語しか話さなくなってしまいます。残念ながら、英会話の相手が「英語の先生」や「語学学習に理解のある人」でない限り、ずっと返答を待ってくれる人は少ないです。
実際に、過去にオーストラリア人のみのグループに僕一人が混じって遊んでいたことがありますが、彼らの会話についていけなくて黙っていたら完全に蚊帳の外状態でした。向こうからしたら、ただ無口な人としか見えていないそうです。
友達から無口な人として認証されてしまうと、誰も英語で話しかけてこなくなってしまいます。悲しい現実ですが、英語圏に住んだことのある日本人であれば、誰もが経験する試練の1つです。
もっと、スムーズに英語が喋れたらいいなって思いませんか?
この問題を打開する1番効果的な方法が、英語脳を鍛えることです!下記の記事で、詳しく英語脳の鍛え方や英語脳を鍛えるメリット・デメリットを解説しているので、この記事を読む前に必ずチェックしてください!
英語を英語で理解するとは!?
「そもそも、英語を英語で理解するってどういうこと!?」って思った人が多いと思います。
日本の英語教育では「この英文を日本語に訳しなさい」といった英語のテストや、定期的にある単語テストのおかげで英語を日本語に訳して覚えるという習慣が子供の頃からついてしまっています。”Apply”と辞書で調べると「適用する、応用する」とでてくるので「Apply = 適用する」と覚えている人が多いのではないでしょうか?
実際、日本語しか話さない日本人にとっては日本語で聞くことで英語の理解度が深まり、頭にも残りやすいです。仮に英語を勉強している理由が、TOEICや学校のテストで高得点を取るである場合はその方法でもいいかと思います。勉強する時間も限られてますし、短時間で覚えることが可能です。
ただ、上記でも説明したように翻訳作業を行っている間は英語ペラペラにはなれません。
例えば、英語を日本語の意味で覚えている人が「この仕事に応募をしたいです」という文章を作る時は、たくさんのステップを踏まなければいけません。
「仕事はJob、応募はApply、したいですは I want to」だから、”I want to apply this job!”となりますよね?
誰かと話をしている時に、これだけの翻訳作業を頭の中でやるのは非常に効率が悪いです。英語翻訳が仕事で、瞬時に翻訳ができる人であれば別ですが、これでは会話になりません。
さらに、この方法だと前置詞などを忘れがちになります。
正しい文は “I want to apply for this job” です。”I want to talk to you”のtoも、日本語から英語に訳していたら忘れがちになる前置詞ですね。
翻訳者のように何年もトレーニングをすれば翻訳しながらでもペラペラと話せるようになりますが、プロレベルの翻訳家になるのは簡単なことではありません。英語脳を鍛えてしまった方が、断然ラクです!
最初は大変ですが、慣れてくると日本語で覚えるよりも遥かに簡単に英語を英語で覚えることが可能になります。
では、やり方を紹介します!
英単語を英語で理解する学習法
まず、英単語を英語で覚える学習法を説明する前に、英単語を覚えるための3ステップを紹介します。新しい英単語を覚える時には、下記の3つのステップを経て記憶として残すことができます。
ステップ1は、「何となく聞いたことあるな~」「この単語、前にどこかで出てきたな!」と感じることです。
人間の脳は、必要のないものは忘れるようにできています。覚えたことは、1時間後には50%を、24時間後には80%を忘れてしまうそうです。なので、英単語を覚える際は必ずこの「この単語、前にやったことある!」のステップを何度も経験することが大切です。
ステップ2では、その英単語を理解できるようになります。
ステップ1では確かではなかった英単語も、この頃には見ただけで意味が分かるようになっています。なので、映画や本でその表現が使われている時は、辞書に頼ることなく内容を理解することができます。ただ、自分で使うことはまだできません。
ステップ3では、その単語を自由に使いこなすことができます。
例えば、”How are you?”と聞かれたら即座に “I’m fine, thank you. And you?”と勝手に出てくるように、何度も使う表現は日本語を話す感覚と同じようにスラスラと出てきます。覚えたばかりの英単語だと、自分から積極的に使わない限りは使えるようになるのに時間がかかります。
なので、新しい英単語を覚えて、次の日から使えるという訳ではありません。時間はかかりますし、ある程度の努力も必要ですが、この3ステップを踏むことで確実に英語を自分のモノにすることができます。
【英単語を英語で覚える方法その1】イメージで覚えよう
まず、英単語を調べる時に辞書ではなくグーグルのイメージを見るようにしてください。
僕なんかはVisual learnerなので、イメージがあると記憶に残りやすいです。また、使うときもイメージが先に頭に流れるのでスッと出てきやすいですね。
自分に合った勉強法は下記の記事で分かります。
➡ 【自分に合った勉強タイプ知ってる!?】スマートに英語を学ぼう
例えば、”Apologize”とグーグルで調べます。
そうすると、上のようなイメージがたくさん出てきます。多くは”How to apologize”や”Too late to apologize”など、ブログやウェブサイトのトップ画が多いですが、その言葉に合ったイメージを選ぶので似たようなモノが多いです。
“Apologize”だと「Sorryと書かれた札を持った人」「頭を下げている人」「I’m sorryと書かれた手紙」などから、謝罪をしていることが分かるかと思います。
違う単語で見てみましょう。
英単語”Intervene”で検索してみると、こんな風にイメージが出てきます。
このイメージから”Intervene”をどんな風に理解しましたか?
15枚の画像のうち7枚が、何かの真ん中に入り込むようなイメージを使っていますね。
喧嘩している子供を止めているイメージから、「間に入り込む、仲裁する」なんて意味があるのではないかと想像できませんか?
実際に辞書で調べてみると、”get involved”、”take place”、”be situated between things”と出てくるので意味はイメージ通りですね。
今回調べた2つの英単語は、両方とも動詞です。単語によっては抽象化しにくいモノもあるので、イメージが見つかりにくいこともあるのでそこは注意が必要ですが、イメージとして意味を記憶するには画像を使うことはとても効果的なやり方でおすすめです。
名詞の英単語であれば多くの場合で「その単語が示すモノ」が出てくるので、名詞の英単語を調べる際はイメージを確実に使ってください。(目に見えるものは100%見つかります)
例えば、英語の名詞である”Bamboo”で調べてみましょう。
言うまでもなく、”Bamboo”が何かは分かりますよね?
この時に「あ~、”Bamboo”は竹って意味か!」って覚えないでください。それをやってしまうとせっかくイメージで”Bamboo”を覚えたのに、「竹=Bamboo」と覚えてしまうからです。
✘ 竹 = Bamboo
✔竹 =
✔Bamboo =
上記のように、「竹」と”Bamboo”を別々のモノとして覚えるようにすると、”Bamboo”と聞いた時に上のイメージがパッと浮かんできますし、逆もまた然りです。
【英単語を英語で覚える方法その2】Synonyms(類義語)から意味を推測しよう
覚えたい単語のSynonyms(類義語)に目を通すと、類義語のイメージから覚えることができます。
画像検索をした時にそのまま英単語の意味を英語で理解できればいいですが、それができない場合は”Synonyms”を調べてください。実際に、僕も英単語の意味を調べて上手く理解できない時は、”Synonym”から理解するようにしています。
例えば、上で例題として使った”Apologize”を辞書で調べてみると、こんな類義語が出てきます。
Apologizeの意味は”express regret for someone that one has done wrong”と、なんとなく”regret”と”wrong”から「間違いを犯したことに対する何か」だと推測はできますが、これで本来の”Apologize”の意味はクリアーには分かりづらいと思います。
では、類義語を見てみましょう。
“say sorry”
“express regret”
“make an apology”
“ask forgiveness”
“ask for pardon”
これらの類義語は、”Apologize”と同じような意味を持った表現となります。
この中から、知っている表現があれば”Apologize”は簡単に使いこなせます。”Say sorry”なんかは、簡単に理解ができたのではないでしょうか。”forgiveness”や”apology”は”Apologize”の名詞の形として使われますし、”pardon”や”regret”は”apologize”と似たような動詞の形で使われます。
“pardon”と”regret”は”Apologize”とは違う意味です。名詞と接続詞で例題のように使われている時は同じような意味になりますが、動詞単体だと似てるけど違った意味になってしまうので気を付けてください。
では、イディオムだとどんなSynonymが出てくると思いますか?
“When pigs fly”を調べてみましょう。イディオムだと類義語が出てこないので、When pigs fly Synonymと検索するとこうなります。
“nope”
“not exactly”
“not quite”
と出るので、”no”の意味があるんだなと想像ができますね。ちなみに本来の意味は”something that is highly unlikely to ever happen”なので、「不可能に近いこと」だと理解できます。
【英単語を英語で覚える方法その3】Antonym(対義語)もついでに覚えちゃおう
覚えたい単語の意味が何となく理解できるようになったら、その反対語を覚えることでたくさんの英単語を一気に習得できます。
“Apologize”のAntonymsを調べてみると、”ignore”、 “attack”、 “avenge”と”Apologize”とは真逆の意味がたくさん出てきますね。これらの意味をついでに覚えることで、”ignore”や”avenge”といった新しい表現を覚えられるだけではなく、”Apologize”の理解度がグッと増します。
【英単語を英語で覚える方法その4】英語辞書もちゃんと活用しよう
何となく、英単語を英語で理解する意味が分かってきたと思いますが、基本に戻って辞書でしっかりと意味を確認することは大切です。もう分かっていると思いますが、この辞書が意味するものは、英語で説明されている辞書です。
上記でイメージや類義語から覚えることを僕がおすすめした理由は、いきなり英語の辞書で英単語を理解するのは難しいからです。僕も、英語を英語で理解する大切さに気付いて、英和辞典の使用をやめた時はとても苦労しました…
イメージで英単語を覚えるメリットはたくさんありますが、デメリットもあるので英英辞典を使って意味をしっかりと確認することも必要です。
英英辞典を使うメリットはこちら。
- 英単語のイメージだけで覚えると、間違った使い方をしてしまうことがある
- 英単語によっては、辞書の説明の方が理解しやすい
- 最短の時間で英単語の意味が調べられる
英単語の”Intervene”を辞書で調べてみると、”to occur or come between events”、もしくは”take part in something to prevent a result of events”を見つけることができます。ある程度の英単語を知っている人であれば、この説明だけで理解できる人もいると思いますが、ほとんどの人が30%くらいの理解力ではないでしょうか?
英語の説明文を見て理解ができたら完璧ですが、どうしても理解できない場合はイメージを使ったり、類義語で調べると効率的ですね。
“Apologize”の場合だと、”to express regret for something done or said”と出てきます。
こちらの説明文は理解がしやすくないですか?
英単語によっては、簡単に理解できるように説明がされていることも多いので、まずはチェックしてみることをおすすめします。この時に、一緒に例文に目を通すと理解度が深まりますよ。
【英単語を英語で覚える方法その5】例文から使い方を覚えよう
画像や類義語から何となく単語のイメージが付いたら、例文を見て実際にどのように使われているかを知ることは非常に大切です。
覚える単語によっては例文からじゃないと理解しにくいモノも多いので、僕は必ず例文で使い方をチェックします。さらに、例文で使い方を覚えることで、前置詞などが自然に使いこなせるようになっちゃいます。
また、”Apologize”を使って調べてみましょう。
僕がよくやるのは🔍英単語 in a sentenceで検索です。この場合は🔍Apologize in a sentenceですね。
たくさんの”apologize”を使った例文が出てきますね。
“He apologized to her and started explaining what happened”
“My sister apologized for not answering the phone”
“I am sorry, what I did was wrong. Please, let me apologize to you”
だいたい使い方は同じですね。
誰かに使うときはapologize to someoneですし、何かに対しての謝罪だとapologize for somethingとなります。こういったtoやforの前置詞は、頭で覚えるよりも感覚で理解した方が100%使いやすいです。
例文を使って覚えるもう1つのメリットが、英語を塊で覚えることができることです。
例えば、”Apologize”だと”Forgive”、その反対の意味の”Blame”や”Punish”がセットとして使われることが非常に多いです。”Apologize”したら、相手が”Forgive”するか”Ignore”の2択しかありません。なので、多くの表現を繋がりで覚えることが可能です!
【英単語を英語で覚える方法その6】センテンスを自分で作ってみよう
例文で使い方を理解したら、その英単語を見ただけで意味が分かるようになったはずです。ここまでくると、映画や洋書で”Apologize”が使われている時は特に考えなくても理解ができます。
また、類義語や例文を使って理解できるようになったので、”forgive”や”Ignore”も聞いただけでイメージが湧くようになります。ただ、まだ英単語を使った練習をしていないので、実戦で使おうとなるとスッと頭から抜けてしまいます。
なので、実戦の前に使う練習をする必要があります。
自分で例文を考えてみましょう!
ノートに書きだしてもいいですし、頭の中で考えるだけでもいいです。個人的には口に出して言うようにするとより効果的に覚えることができます。
“Apologize”の意味はすでに分かっているので、例文を元にいくつか作ってみましょう。
“I want to apologize to you”
“I tried to apologize, but she ignored me”
“She apologized, so I forgave her”
シンプル・イズ・ザ・ベストですね。簡潔な文章でいいんです。
これを繰り返し行うことで、英語を英語で覚え、英語で使いこなせるようになっちゃいます。
【英単語を英語で覚える方法その7】正しい発音を覚えよう
最後に、発音をチェックして、正しい発音ができるように練習をしましょう。
自分で発音ができない言葉は、聞き取ることができません。仮に、”Apologize”の意味をしっかりと把握していても、本来の正しい発音で覚えていないと聞き取れません。
英語ネイティブが会話の中で使うと、Apologizeのp部分にアクセントがあります。もしも、正しい発音を聞かないまま覚えてしまうと、Aの所を強調して発音していたり、gizeの部分を強く発音して覚えてしまうかもしれません。
映画などで出てきても違う単語だと思い、スルーしてしまうことがあります。
せっかく覚えたのに悲しくないですか?
なので、新しく単語を覚えたら、必ず音声をチェックしましょう。
だいたいの辞書には音声機能が付いているのでそれで十分です。
「機械的な音声で嫌だ」という方は、YouGlishを利用するのもアリです。このYouGlishとは、英語の発音をチェックするための非常に便利なウェブサイトです。
やり方は簡単。
聞きたい英単語をサーチするだけ。
“Apologizeでサーチすると、9676個あるYouTubeの動画から”Apologize”と言っているシーンだけを再生してくれます。
なので、1人や2人だけでなく9676種類の”Apologize”の発音を聞くことができるんです。また、アメリカ英語以外にもイギリス英語とオーストラリア英語の発音でフィルターをかけることもできるのは魅力的ですよね。
まとめ
以上が、僕が実際にやっている「英単語を英語で理解し、覚える方法」です。
難しいと感じましたか❔
何事も、最初は難しいモノです。
「英語で英語を理解するなんて、できる訳なじゃん!」なんて良く友達にも言われましたが、結局は慣れです。
慣れてしまえば、当たり前のようにできるようになります。僕を信じてください!
ギターやピアノの練習も同じではないですか?
ギターのコードやピアノの楽譜を覚えなくても、1曲や2曲は頑張って練習すれば見よう見まねで演奏できます。でも、それだと1曲覚えるのに凄い時間がかかってしまいます。逆に、最初にしっかりと楽譜を読む勉強ををすれば、楽譜を読むだけでいくらでも弾けるようになりますよね?
英語も同じです。
基礎(英語脳)を最初に固めることで英単語を覚える速度も格段と早くなりますし、理解度も高いです。英語にしかない、細かなニュアンスの違いなどに感覚で気づくこともできるようになります。
今回の勉強法、試してみてください!
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