こんにちは、Yutaroです。
英語を勉強し始めた時ってみなさん目標があると思うんですけど、その中で多いのが「洋画や海外ドラマを字幕なしで見たい!」ですよね。僕の目標もずっと「ハリー・ポッターを字幕なしで見たい」でした。
高校時代は英語が3年間赤点だった僕ですが、今ではほとんどの洋画と海外ドラマを字幕なしで見ることができます。
この記事では、「洋画や海外ドラマが字幕なしで見れない5つの原因」と「洋画を字幕なしで見るための勉強法」を解説していきます!
洋画や海外ドラマの英語が聞き取れない原因
「英語は読めるのに聞き取れない」
英語のテストは得意な日本人ですが、英会話となると苦手意識がある人も多いのではないでしょうか?
TOEICで900点取れる人でも、字幕なしで洋画や海外ドラマを見ることができる人は少ないそうです。TOEICのリスニングで満点が取れるのに、英語ネイティブの英語が聞き取れないなんて不思議ですよね。
ここでは、「洋画や海外ドラマを字幕なしで見れない・理解できない5つの原因」を解説していきます!
洋画や海外ドラマの早い英語を理解するためにも「英語が聞き取れない原因」を把握しておくことはとても大切なので、一緒に見ていきましょう。
【英語が聞き取れない原因その1】そもそもの基礎英語力が低い
根本的なところになりますが、そもそもの基礎英語力が低ければ英語を聞き取ることはできません。
英語ネイティブの場合、だいたい20,000語~30,000語の英単語を覚えていると言われています。
対照的に日本の英語教育で教える英単語は1,500語~2,500語ほどしかないんです。
単純に知らない英単語が多すぎるので、映画に出てくる英語が聞き取れないんですね。
「TOEICで900点を取るためには、10,000語の英単語が必要」と言われています。
さらに「TOEICで900点を取れる日本人は4%にも満たない」とも言われているくらい、TOEICで900点を取るって凄いことなんです。
しかし、そんなTOEICエリートでも英語ネイティブが覚えている半分以下の英単語しか知らないんです。
これでは、字幕なしで洋画や海外ドラマが理解できるわけがないですよね。
【英語が聞き取れない原因その2】英語ネイティブの早い英語に慣れていない
「英語学習」って聞くとどんな勉強を想像しますか?
英語はあくまでもコミュニケーションのツールに過ぎないので、日本人以外の英語学習者は英会話を英語学習として学びます。
しかし、日本人だと日本の英語教育の影響からかテスト勉強を英語学習としてやりがちなんです。
なのでリスニングの勉強法となると、TOEICで高得点を取るために「英語教材のリスニングCD」を使う人が多いんです。
しかし、英語ネイティブは英語教材のリスニング音声のように「はっきりと、丁寧に、正しい英文法のルール」で話しません!
スラングだってガンガン使うし、主語を省略して話すことだって普通にあります。さらに、音と音が繋がって聞こえる「リエゾン」、音が消える「リダクション」などなど…学校で習う英語とは別物なんです。
試しに以下2つの動画を見比べてみてください。
1つ目の動画がTOEICのリスニング問題で使われている英語で、2つ目の動画が英語ネイティブが日常生活で使う英語です。
まずは、TOEIC英語です。
続いての動画は、オーストラリア出身の女優マーゴット・ロビーのインタビューです。
違いますよね?
マーゴット・ロビーは、TOEIC英語のようにゆっくりとは話しません。よりナチュラルに、流れるように英語を話します。
このナチュラル速さの英語を聞き慣れていない為、TOEICのリスニングは聞き取れるのにマーゴット・ロビーの英語が聞き取れないんです。
【英語が聞き取れない原因その3】間違った発音で覚えている
「英語が聞き取れない原因その1」でも触れましたが、TOEICで900点を取れるような人はすでに10,000語ほどの英単語を理解することができます。
しかし、それでも英語ネイティブの英語が聞き取れない原因は、間違った発音で覚えているからです。
英単語を覚える時にカタカタ英語の発音で覚えてしまうと、「読んで」理解することはできても「聞いて」理解することが難しくなってしまいます。
例えば、中学校でも習う簡単な英単語「available(利用できる)」ですが、カタカナ英語の発音だと「アベイラブル」と発音されます。しかし、英語ネイティブの発音だと「アヴェイレボウ」のように発音されているんです。
さらに、カタカナ英語だと「ア・ベ・イ・ラ・ブ・ル」と母音を1つずつ発音するのに対し、正しい発音は「ァヴェィレェボゥ」のようにヴェに強いアクセントがあり、残りは流すように発音されるので、実際の音とかけ離れたものとなってしまうんです。
他にも「リンキング(リエゾン)」といって、2つ以上の単語が繋がることも多くあるんです。
例えば、英語で「こんにちは」は”Good afternoon”ですね。
これをカタカナ英語で「グッド・アフタヌーン」と覚えていたら、英語ネイティブの”Good afternoon”は聞き取ることができません。
なぜなら、この”Good afternonn”は「グッド・アフタヌーン」ではなく、「グダフトゥヌーン」と発音されるからです。
Goodの最後の”d”とafternoonの最初の”a”がリンキングして「グダ」と発音されるので、聞き取れない日本人が多いんですね。
【英語が聞き取れない原因その4】聞き取りの最中に日本語に変換しようとしている
洋画や海外ドラマの英語が聞き取れない最も大きな理由が、英語を聞いたらすぐに日本語に訳す作業を頭でしているからです。
日本語で英語を習い、英語の意味を日本語に訳すテストを学校で受けながら育ってきた僕ら日本人は、英語を即座に日本語に変換する癖が勝手についてしまっています。
これも、日本の英語教育のせいと言えますね。
日本語の意味で理解することが悪いことだとは言っていません。
しかし、それでしか英語が解釈できないと実際の早い英語のスピードについていくことができなくなってしまいます。
1対1の会話ならお互いに時間が十分にあるので、日本語に翻訳しながらでも英会話が成り立ちます。
しかし、テンポの良さが大切な洋画や海外ドラマだと、頭の中で日本語に訳している間もストーリー展開が続いていくので話についていけなくなってしまうんですね。
この記事の後半で「字幕なしで洋画や海外ドラマを観る勉強法」を紹介しますが、この日本語に変換する癖を直すためには「英語脳」を鍛える必要があります。
詳しくは下記の記事で解説してるので、参考にしてみてください!
【英語が聞き取れない原因その5】間違った作品選びをしている
字幕なしで洋画や海外ドラマを観たいのであれば、実際に洋画や海外ドラマを字幕なしで観る練習をする必要があります。
ベンチプレスで100㎏挙げたいなら、スクワットではなくベンチプレスをするのが1番効果的な練習法なのと同じ理由ですね。
しかし、多くの英語学習者が間違った洋画・海外ドラマ選びをしているんです。
「洋画・海外ドラマ」と一括りにしていますが、色んな種類がありますよね。映画や海外ドラマのジャンルだと15種類以上も存在します。
この中で「最も英語学習に適している映画ジャンル」と「英語学習向けではない映画ジャンル」が何か分かりますか?
最も英語学習に適しているジャンルは、「ラブロマンス」「青春」「コメディ」です。
理由は単純で「日常英会話に良く出てくる英語が最も多く使われている」からです。日常生活で良く使う英語が多いので、必然的に英語の聞き取りも簡単になります。
逆に最も英語学習に適していないのジャンルは、「アクション」「SF」ですね。
英語学習に適してない理由は「日常英会話ではあまり使わない表現・専門用語が多く使われる」「話すスピードが速すぎる」「汚い言葉遣いが多い」「英語ネイティブでも聞き取りにくいシーンが多い」「そもそも会話のシーンが少ない」…
普段勉強している英語ではないので、聞き取りや理解が非常に難しくなってしまうんですね。
個人的には「ミュージカル映画」が英語学習におすすめです!
理由は、歌うシーンが多く、英語初心者でも気軽に1作品観ることができるからです。僕のおすすめミュージカル映画をまとめた記事もあるので、そちらも読んでみてください。
映画や海外ドラマのジャンル以外に意識するべき作品選びのポイント
リスニング上達に向けた洋画・海外ドラマ選びの際には、ジャンル選びだけに気を付ければいい訳ではありません。
対象年齢
子供向けの作品は簡単な英語が使われているので、英語初心者でも見やすく英語も聞き取りやすいでしょう。
スラングもあまり使われないですし、TOEICで700点くらい取れる方であればほとんど理解できるでしょう。
逆に大人向けの作品はビジネス英語やスラングが多く使われ、非英語ネイティブには理解が難しい内容が多いです。
リアルな英会話を学ぶには、こういった大人向けの作品で英語を勉強するのも大切なことです。
しかしそれはある程度の英語力がついてからの話で、英語初心者の場合はステップを踏みながら勉強していくことが大切なんですね。
英語の訛りやアクセント
アメリカ英語とイギリス英語の区別はできていますか?
日本でも人気の映画や海外ドラマの多くは、ハリウッドで製作されたアメリカ作品となります。
なので、作中で使われている英語はアメリカ英語が基本となります。
しかし、イギリスの作品ならイギリス英語となりますよね。
オーストラリアなら、オーストラリア英語ですし、インドならインド英語です。
また映画「ホリデイ」のように、アメリカ人俳優とイギリス人俳優の両方が出ている作品も最近は多くなりました。
アメリカ英語を勉強しているのであれば、字幕なしでイギリスの洋画や海外ドラマが聞き取れないのは当たり前のことです。
詳しい理由は下記の記事で解説しているので、参考までに読んでみてください。
上記で挙げた5つの理由から、洋画や海外ドラマの英語を「学校や英語教材で習った英語」で聞き取ろうとしているから聞き取れないんです。
そこに、話し手の癖、言い回し、ユーモアや文化の違いが加わってくるので余計に難しくなってしまうんですね。
洋画や海外ドラマを字幕なしで観る勉強法
上記では「洋画や海外ドラマが字幕なしで理解できない5つの原因」を紹介しました。
英語が聞き取れない原因については触れてきましたが、やはり気になるは「どうやって早い英語が聞き取れるようになるのか?」ですよね。
なので、ここでは「リスニングが上達する勉強法」や「コツ」を紹介していきます。
【リスニングが上達する勉強法その1】「パレートの法則」を使って必要な英単語だけ覚える
みなさんは「パレートの法則(別名80:20ルール)」をご存じですか?
20/80ルールを使って効率良く英語を学びましょう‼️
20/80ルールとは英語学習の20%に集中することで80%の英会話をカバーできるという原理です。
無理して1万語の英単語を覚えなくても2000~3000語覚えるだけで80%の日常英会話は話せるようになります。重要箇所だけ頑張れば、後は喋りまくるのみです🥸
— Yutaro🇦🇺ホテルマン (@eigoaus_yutaro) November 19, 2021
パレートの法則を簡潔に説明すると「物事の80%は、20%の要素でできている」というもので、英会話も20%の良く使われる英単語を覚えてしまえば、80%の会話は成り立つということです。
英語ネイティブは30,000語近くの英単語を知っていますが、全ての英単語を日常生活の中で使う訳ではありません。
パレートの法則だと、日常英会話で使うのはたったの20%ほどなんです。
3,000語~6,000語の英単語だけですよ。
これだけなら頑張って覚えられる気がしませんか?
なので最も使用頻度の高い6,000語の英単語を集中的に覚えてしまえば、字幕なしでも洋画や海外ドラマの80%は聞き取れるようになるってことなんです!
まずは、「中学で覚える英単語」から徐々にマスターしていくことをおすすめします。
【リスニングが上達する勉強法その2】英語ネイティブの英語を聞きまくる
「英語が聞き取れない原因その2」でも紹介したように、英語ネイティブの英語はTOEICのリスニング教材よりも遥かに早いです。
さらに、スラングやリンキングなども加わるので、非英語ネイティブには聞き取りが困難になってしまいます。
その早い英語ネイティブの英語を聞き取る為には、どんな勉強法が効果的だと思いますか?
答えは簡単です。
英語ネイティブの早い英語を聞きまくることです!
先ほども説明したように、洋画の英語を聞き取るためには、洋画の英語で勉強する必要があるんです。
リスニングの勉強をする時に、実際に英語ネイティブの英語を聞くようにしましょう!
僕が最もおすすめする勉強法は、「海外ドラマ『フレンズ』を使った勉強法」です。
詳しい解説は、下記の記事で読めます。この記事は絶対に読んでください!
洋画や海外ドラマを字幕なしで観るためには、実際に洋画や海外ドラマを字幕なしで観るのが1番効果的です。
しかし、英語学習用の正しい作品の選び方を知らない人が多いのが現実なんですよね。
だから、『フレンズ』がおすすめなんです!
『フレンズ』は英語学習の為に作られたと言っても過言ではないくらい、英語初心者の方でも聞き取りやすい英語が作中で話されています。
なので、洋画を字幕なしで観る第1ステップとして最適なんですね。
また、英語学習におすすめの海外ドラマをまとめた記事もあるので、そちらも参考にしてみてください!
【リスニングが上達する勉強法その3】正しい英語の発音をマスターする
「英語が聞き取れない原因その3」で紹介しましたが、英語ネイティブの英語が聞き取れないのは「間違った発音で覚えている」からです。
仮に10,000語の英単語を覚えていても、間違った発音で覚えていれば聞き取ることはできません。
なので、英語ネイティブの英語を聞き取れるようになる為には、英語ネイティブの発音を覚える必要があります。
長くなってしまうので、この記事で発音の勉強法の解説まではしません。今回は自分で調べてください(笑)
いずれ、正しい英語の発音勉強法は記事の方で詳しく紹介しますね。
しかし、「発音記号」だけは覚えといて損はないです。
今すぐ「発音記号 覚え方」とでもググって正しい発音練習を始めて下さい!
「発音記号」を覚えることで、正しい舌の使い方や唇の形などをマスターすることができ、正しく英語を発音できるようになります。
僕はワーホリ中に、オーストラリアの語学留学で「Pronunciation(発音)」のクラスを2カ月ほど受講していました。
それまでの英語発音は自己流だったので完全にカタカナ英語の発音でしたが、「発音記号」の読み方を学び、正しい英語の発声法を学んだことで今までに覚えていたすべての英単語の正しい発音が分かるようになったんです。
凄いと思いませんか?
自分でもびっくりしました。
例えばですが、正しい発音を習うまでりんごは「アップル」、もしくは英語の発音っぽく「アッポー」と覚えていました。
しかし、発音記号の読み方を覚えてからは「ァアッポゥ」とアが伸び~る感じで発音されるイメージが勝手につくようになったんです。それ以降はスピーキングのみならず、リスニングも一気に上達したことを鮮明に覚えています。
洋画や海外ドラマを字幕なしで観たいなら、正しい発音を覚えましょう!
【リスニングが上達する勉強法その4】英語脳を鍛える
「英語が聞き取れない原因その4」で解説したように、頭の中で英語を日本語に翻訳していると、早い英語のスピードについていけなくなってしまいます。
これを解決する為には、英語を英語で理解する「英語脳」を鍛える必要があります。
英語脳を鍛える方法は下記の記事で詳しく解説しているので、そちらを参考にしてください!
英語脳はすぐに鍛えられるものではありませんが、根気よく英語学習を続けていれば誰でも身につけることができるスキルです。
まずは日本語に変換する癖をやめ、英語を感覚で理解できるような練習を積んでいくことが大切です。
【リスニングが上達する勉強法その5】気にしない
正直に言いますが、上記の方法でリスニングを鍛えても、洋画の英語が100%聞き取れるようになる訳ではありません。
それくらい日本人にとってリスニングって難しいですし、時間がかかるんです。
「日本人にとって英語の「L」と「R」の聞き分けがどれほど難しいか」を解説した記事もあるので、読んでみてください。
なのでリスニングを伸ばすうえでも、気にしないメンタルを持つことはめちゃくちゃ大切です。
「英語ネイティブの英語を聞き取れるようになるには時間がかかるもの」と割り切って英語学習を進めていくことで、徐々にですが字幕なしで見れる映画も少しづつ増えてきます。
洋画を字幕なしで60%の内容が聞き取れた時に「なんで60%しか聞き取れないの!?」とネガティブに捉えるのではなく、「60%も聞き取れた!」とポジティブに考えるようにしましょう。
そうすることでモチベーションアップにも繋がり、英語学習も楽しく感じるはずです。
まとめ
今回は、「洋画や海外ドラマの英語が聞き取れない5つの原因とその対処法」について紹介しました。
英語学習とは時間のかかるモノです。
しかし、時間をかければ結果は必ず実感できます。
「今は英語が聞き取れなくても来年の今頃になればマシになってるでしょ」くらいの気持ちで行くのがベストです。
字幕なしで英語の映画を楽しめるようになったら、映画を楽しむだけで英語がどんどん伸びていきますよ。
「生きた英語を聞く」これだけは忘れずに毎日続けてください。
時間はかかりますが、絶対に英語が聞き取れるようになります。
絶対に、洋画や海外ドラマを字幕なしで見れるようになります。
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